M&M太平洋岸農園のポール・ギルは、二代目のブルーベリー農園主です。1979年以来、家族でブルーベリーを育てています。はじめは、色々なベリーを栽培し、ニワトリとトウモロコシも育てていましたが、ここ25年はブルーベリー栽培に専念しています。仕事に対して情熱を持ち、がんばった仕事が認められ尊重されることが大事だと、ポールは話します。「仕事に対する誇りですね。私たちは、素晴らしい農園づくりをしている、という大きな誇りを持っています。その過程で適切に物事に取り組んでいることはもちろんのこと、高品質のブルーベリーを生産することを重視しています。」ポールは、自身の農園の歴史にも誇りを持っています。成功するまでに乗り越えてきた困難や課題の長い年月を知っているからです。
ポールの家族は、シルバーバレーファームとは長いおつき合いです。農園経営者のコミュニティー内でつながりができたのは数十年前でした。そして、約10年前にシルバーバレーファームのメンバーに加わってくれました。業界での活動を通してシルバーバレーファームのオーナーであるレイ・ビルンと懇意になるにつれて、ポールとレイはお互いの共通点に気づくようになりました。とりわけ、農園の経営や栽培理念について、意気投合したのです。「相手がしていることに対して、お互いに敬意を感じていました」とポールは言います。
M&M太平洋岸農園がシルバーバレーファームとパートナーシップを組む最たる理由は、事業全体の一部として大きなつながりを感じているからだということです。「皆が一丸となって仕事をしています」とポールは話します。「私たちは同じような事業をしていて、価値観や理念も似ています。特に、最高品質のブルーベリーを育てたいという思いは同じなのです。」
熱心に取り組むこと、正直であること、そして、自分と相手のそれぞれの貢献部分について誇りを持つこと、これらは、双方の共有する多くの価値や理念のうちの主要な三点です。この三点を、ポールは特に大事にしています。シルバーバレーファームとの良好な関係を築き維持してゆくのに役立つからです。「私たちは、シルバーバレーファームチームの一員であると強く感じています。コミュニケーションも良好ですし、信頼関係も絆も感じています。それに、私たちのことや私たちの事業を純粋に気にかけていてくれることも感じます。私たちの事業が成功することを心から願ってくれています。単に、ブルーベリーを生産してもらうためだけに、いい顔をしているのではありません。」
こうしたケアとつながりは、ポールの率いるチームへの堅実なサポートにもうかがえます。農園経営では、市場の状況に敏感でなくてはなりませんし、事業に影響を及ぼすような外部事象への備えも怠れません。「農業には、不確実な要素や変動が多いです」とポールは話します。「ですから、信頼できる人々から情報を得ることが重要です。シルバーバレーファームは、農園主たちのための素晴らしいサポートネットワークを提供してくれます。どんな問題に対しても、必ず誰かが助力やアドバイスをしてくれます。」
「どんなことについてでも相談できるということは、私にとって非常に安心です。電話でも、メールでも、テキストでも対応してくれますし、返事も常に早いです。農業では、迅速な返事は本当にありがたいものです。あらゆる作業がいっぺんに集中して起こっていますから。」
シルバーバレーファームと協働することの最大の利点の一つは、ポールと家族が農作業そのものに注力できることです。「それ以外のことについては、心配する必要がないのが楽です。シルバーバレーファームがしてくれているからです。情報をくれたり、食品安全プログラムで助力をしてくれたりします。私たちのためにそうしたことをしてくれているということで、とても安心できるのです。」
「シルバーバレーファームと協働する一番の利点は、頼りになる拠点があるということだと思います。しかも季節限定の拠点ではなくて、長期的に頼れる拠点です。」このことは、とりわけポールの共鳴を呼んだようです。ポールは、父親の言葉を思い出したからです。ブルーベリーを育てて売る、あるいは、できるだけいい値で売る、それだけが我々の仕事ではない。我々の仕事は、何世代にも渡ってブルーベリーを託せる拠点を見出すことである。それが父親の言葉でした。
「ここが、私たちとシルバーバレーファームとがぴったりとフィットするところです。私たちの育てるブルーベリーの居所をついに見出した感じがします。しかもそれは、収穫時だけでなく、一年を通じて、更に、未来にかけても、大切な拠点なのです。」